当院では、東大形成外科講師:吉村先生のトレチノイン療法に従い、シミ・ニキビの治療を行なっております。ビタミンA誘導体であるトレチノインは表皮の細胞を活発に増殖するために、表皮の細胞はどんどん押し上げられていき、その時にメラニン色素を一緒に持って上がっていき、2ないし4週間でメラニン色素を外に出してしまいます。本治療では、この期間強い漂白力のあるハイドロキノンを作用させて、メラノサイトに新しいメラニンを作らせなくしていきます。そうすると結果的に表皮はメラニン色素の少ない、きれいな新しい皮膚に置き換えられることになるのです。
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しかし、トレチノイン療法はただ薬を付ければよいというものではありません。トレチノインの原理を良く理解し、ご自分の肌の状態をみながら、状態に合わせて行なうことが成功につながります。 そのためには、治療開始1週間、後は指示に従い2週間に一度くらい来院して下さい。しみの部分は剥けないととれません。個人差はありますが、多少はつらい時期もあります。心配な時は何度でもご来院ください。皮膚が乾燥しすぎる場合は保水剤や保湿剤等を院長の指示に従い使用してください。
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又、一般的に肌荒れの様な症状が出やすくなるので、メンテナンスとしてイオン導入を受けて頂くことをおすすめしています。改善した後はメンテナンス用ケアを行いますが、必要に応じて2回目の治療を、1ないし2ヶ月の間隔を置いて行なうことが出来ます。うすいシミなら、1クール(8週間)でとれてきます。肝斑やこいシミに対しては2〜3クールを要します。内服もありますのでご相談下さい。
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